フリーランスデザイナーがクラウドソーシングで仕事をするメリット・デメリット

フリーランスや在宅ワークのデザイナー・クリエイターがよく活用しているという、クラウドソーシング。【crowd(群衆)】と【sourcing(業務委託)】を組み合わせた英語で、不特定多数の人に対してオンライン上で業務を発注できるサービスのことです。日本では、クラウドワークスやランサーズなどが有名ですね。いずれも案件数は豊富で、イラストやロゴをはじめとする各種デザイン、HPやバナーなどのWebデザイン、キャッチコピーや文章・コンテンツ作成など、依頼内容も様々。「独立したばかりで人脈がないから、クラウドソーシングで仕事を始めた」という人も多いでしょう。
一方、フリーランスとして活躍している人からは「クラウドソーシングは使わない」という声もよく聞きます。それは一体なぜなのでしょうか?今回は、デザイナー・クリエイターの立場から、クラウドソーシングのメリット・デメリットを解説します。

 

クラウドソーシングのメリット

まずはクラウドソーシングのポジティブな面から見ていきましょう。

【1】好きな仕事を今すぐ始められる
まず大きいのは、クラウドソーシングサービスを使い始めた当日から仕事を請けられるという点です。
自分から企業に営業したり、時間とお金をかけて面接を受けに行ったり…といった面倒事は一切ありません。人脈やコネがない人や地方にいる人でも、すぐに新しい仕事を引き受けられます
しかも、やりたくない仕事をイヤイヤする必要もなし。「好きなことだけをしてお金を稼ぐ」ということが可能になります。

【2】場所と時間の拘束がない
クラウドソーシングで仕事を請ける場合、1日のスケジュールを自分でコントロールできることも大きなメリットとして挙げられます。
「◯日までに△△を提出する」という発注者との約束(納期)さえ守れば、どんなプロセスを踏んでもOK。家やカフェなどどこでも好きな場所で仕事ができる上に、「朝9時に出勤しなければならない」といった時間的な拘束もありません。別に1日中パジャマのままだっていいのです。

 

クラウドソーシングのデメリット

次に、クラウドソーシングのネガティブな面に注目します。

【1】報酬の相場が低い
クラウドソーシングは発注側からすると「安く早く仕事を依頼できる」ことが大きなメリットになります。裏を返せば、報酬の低い案件が溢れているわけです。中には業界知識がない素人の発注者も意外と多く、極端に受注金額の低い非常識な案件も多々見受けられます。
また、受ける側のクリエイターにも様々な人がおり、特に実務経験のない方などが非常識な低金額でも受けてしまうケースがあり、上記と相まって、通常のフリーランスの案件に比べ相場が崩れていることが指摘されています。

その他、いくら報酬額が高くてもコンペ形式の場合、採用されなければ収入はゼロ。全力で企画・制作を行なったとしてもすべてが水の泡となり、がんばった時間もタダ働きということになってしまいます。

【2】相手の顔が見えない不便さ・リスクがある
基本的にクライアントとは直接会わないので、やりとりをする上でタイムロスなどの不便さを感じることもあります。「すり合わせがうまくいかない」「コミュニケーションに時間がかかりすぎる」といったトラブルも、クラウドソーシング上ではよくある話です。
また、すぐに終わるはずの案件で何度も修正する羽目になり、結果として時給換算すると全然割に合わない…なんてことも珍しくありません。
さらには、途中で音信不通になる、報酬が支払われないなどの悪質な発注者もいると聞きます。

【3】人脈が広がりにくい
家から一歩も外へ出ずとも仕事を請けられる、クラウドソーシング。それだけで生計を立てていると、なかなか人脈が広がらず、新しいチャンスにも巡り合えません。
クラウドソーシングの中でどれだけ実績を積んだとしても、あくまでその枠組みの中だけの話。フリーランスのデザイナーやクリエイターとしてキャリアを築くにはかなり遠回りになるでしょう。

 

まとめ

クラウドソーシングは「スキマ時間を使って、おこづかいや家計の足しになる収入を得たい」という主婦や学生、フリーターなどにはピッタリです。
しかし、プロとしてお金を稼ぐとなると話は別。リスクに対するリターンが小さいクラウドソーシングは、どちらかと言うとデメリットのほうが大きくなります。そのため、フリーランスで活躍している人ほど「クラウドソーシングは使わない」という方が多い傾向になっています。

 

フリーランスで活躍している人にオススメのスキマ時間の活用は?

フリーランスのデザイナーやクリエイターが1日〜数日間のスキマ時間を活用するなら、短期・単発で働けるスポット派遣もオススメです。
即戦力として重宝される派遣社員は時給が高く、クラウドソーシングに比べてずっと好条件の仕事が揃っています。しかも、一度希望条件を登録しておけば手の空いたときにすぐ派遣会社から仕事を紹介してもらえるので、効率よく稼げるのもうれしいポイント。また、そこでの縁から人脈を広げていくことも可能です。

また、クラウドソーシングと似ているサービスとして、アウトソーシングサービスというものがあります。
クラウドソーシングと異なる点として、クライアント-フリーランスの間に仲介を行う企業が存在します。そして、その企業がプロデューサー役として各種条件面・業務面の調整も行います。そのため、一定以上の報酬の確保や、戻しの回数・納期なども無理のないスケジュールを組むことができます。
営業面でも、アウトソーシングを行う企業とうまくつながっておくことは、フリーランスのクライアントを確保するのと同じとも言えます。

もちろん、これらのサービスとクラウドソーシングとの併用もアリです。ですが、クラウドソーシング1本で稼ぐよりも、得るものはずっと大きいでしょう。まだスポット派遣やアウトソーシングを使ったことがないフリーランサーの方は、ぜひ活用してみてください。

 

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